サロベツの風車達
雲行きが怪しい
薄い雲で晴れ間も見えたと思ってたら
突然 厚くもくもくした雲に覆われたり
中には真っ黒の大きな固まりの雲も現れる
走っていると つい今さっきまで 土砂降りの雨が降っていたのが
わかるくらいに路面が濡れている
いつ その雲に巻き込まれるかもしれない
空を見上げ 雲を気にしながらひた走る
名寄 音威子府と過ぎ R40を離れて
と 遠くに小さく サロベツの風車達が目に入る
へぇ~ こんなのいつの間に建てたんだろ?
前にここへ来たのが7年前 その時は記憶にないが・・・
見え出してから しばらく走ってるのに 思ったほど近付いてこない
あれっ そんなに遠かったのか?
小さいと思っていた風車がだんだん大きく見えてきて
ええっ 大きいなぁ~ びっくりしながら いくつあるんだろ?
数えていく いち にい さん しぃ・・・・
なかなか 終わらない じゅう じゅういち じゅうに
まだ 半分も終わってないみたい え~っ にじゅう~ え~とぉ いくつだっけ?
原野の中で 周りに大きさや距離を比較するものがないと
人間の感覚なんて なんてあやふやになってしまうものか
やっと 最後の一本
笑って 見上げ 頭を下げた 「参りました」