別所温泉 「大湯」

一日目の宿は　城下町上田の町はずれ
信州の鎌倉とも呼ばれている　別所温泉です

街中に　古くからの共同浴場が三か所
その中の「大湯」が目の前　和泉屋さんが
今日の宿です

最近改装されて　「和モダン」調がベースだそうで
畳の部屋に　大きなベッドがどーん
壁の「モナリザ」が微笑みます

さて　温泉に入る前に
温泉宿にはつきものの「温泉まんじゅう」で
小腹を満たします

部屋の窓からは　温泉街と「大湯」の屋根が目の前

宿にも展望風呂があるのだけど
ここに来たからは　やっぱり
共同浴場へいかなきゃね

夕食前に
早速　浴衣に着替え
宿の下駄を借りて
カランコロン　と音を立てながら
温泉へ向かいます

夕闇に　淡い光の灯がともり
なかなか　いい風情がありますね

この別所温泉「大湯」は
片岡義男の名作「彼のオートバイ、彼女の島」
その主人公のコオとミーヨが初めて出会った場所なんです

小説では混浴の温泉で出会うという設定なんですけど
実際は　男女別の　内湯と露天風呂の共同浴場

ほんとに地元の人たちの憩いの場所のようで
入ってくる人は皆さん　先に入ってる人に挨拶して
また　出て行く時も挨拶して
そんな光景が微笑ましい

透明に近い　ちょっと色のついたお湯
硫黄のかほりが　温泉らしさを盛り上げてくれます
露天と内湯では　すこし泉質が違うようで
ほんとにゆっくりできる味わい深いお湯でした
しかもお値段　たったの１５０円

翌朝　もう一度　「大湯」の前で
記念撮影して　別所温泉を後にしたのでした